建築・構造物の検査・探査・調査・診断
Jast株式会社ジャスト西日本

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その他非破壊検査

磁粉探傷試験

磁粉探傷試験 建造に使用する鋼部材表層に欠陥が生じていると、建造物に亀裂等が発生しやすくなります。
これらは外観目視では発見が困難であるため、磁粉探傷試験によって欠陥箇所の特定を行います。
鋼部材の表層に発生した欠陥部分の両端は、電磁石等によって磁力を与えるとそれぞれ磁極が現れます。
この上に磁力を持つ着色された粉末を吹きかけると欠陥部分の両端に付着し、欠陥の形状に沿って模様が形成されるため、欠陥箇所や形状の把握が容易となります。

検査を行うにあたり、磁粉の付着の障害となる油脂や塗料、錆を溶剤等で除去して乾燥させ、電磁石等を用いて試験体を磁化し、蛍光塗料によって着色された磁粉を付着させてブラックライトで観測します。
ただし欠陥箇所の形状と磁束の方向が平行している場合は模様が発生しないため、磁束を垂直方向に変更する必要があります。
この検査を行うことができる試験体は磁石が付着するもののみであり、アルミニウムやステンレス等の磁石が付着しない材料は試験体として使用できません。

浸透探傷試験

浸透探傷試験 試験体正面に生じている微小な傷を探し出し、試験体の耐久度に問題が発生していないかを調べます。
この試験の特徴として、磁粉探傷試験を行うことができないステンレスやプラスチック等の非強磁性体の検査も可能です。
ただし木材に代表される吸水性の高い材料や、軽石に代表される多孔質の材料には使用できません。
また屋外で試験を実施する場合、雨天時は乾燥させることができないため、試験を行うことができません。

浸透探傷検査はいくつか種類がありますが、ここでは染色浸透探傷検査、溶剤除去性浸透探傷検査、速乾式現像法を組み合わせて検査を行います。
染色浸透探傷検査は試験体表面を清浄にして乾燥させ、着色された試験用の浸透液を塗布します。
塗布された浸透液は一般的に5分から10分程度で欠陥部分に浸透するため、浸透時間が経過したら洗浄液を用いて欠陥部分に付着した浸透液を洗浄しないように注意しつつ、試験体表面から浸透液を除去します。
これにより欠陥部分に浸透していた浸透液が試験体表面に滲み出すため、欠陥部分の外観目視が可能となります。
外観目視による判定が完了したら、試験体表面に滲み出した浸透液を除去します。

超音波厚さ測定

超音波厚さ測定 鋼部材等に代表される工業機械の金属部品は、その厚みにより耐久度合いが変化します。
機械の組み立て前の段階であれば実測による厚さ調査が可能ですが、施工後の機械は実測による調査が困難となります。
このため金属部品の厚さを調査する方法として、超音波による厚さ測定が一般的に用いられています。

入射された超音波は一定速度で物質中を伝搬し、物質の境界面で反射する性質を有しています。
この性質を利用し、入射された超音波が反射されて受信するまでの時間を計測し、距離に換算して厚さを求めます。
またこれらの技術を応用し、施工後の金属部品の酸化による腐食度合いに比例する肉厚の減少量も調査することができます。
この超音波による厚さ計測は入射面と反射面が平行である必要があり、また超音波を吸収するゴムのような弾性体や、超音波を拡散させる性質を持つ発泡スチロールのような多孔質のものには使用できません。

ボス供試体強度測定

ボス供試体 2006年に規格化された新設構造物のコンクリートに対する品質確認を行うための強度試験は、国土交通省が定める微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)があり、ボス供試体を用いた強度試験の手法が確立されています。
ボス共試体を用いた強度試験とは別に、日本工業規格のコンクリートからのコア採取方法及び圧縮強度試験方法もあり、構造物コンクリートから試験用のコンクリートを抜き出して行います。
一般的にはコアを採取して強度試験を行う後者が用いられていますが、非破壊による強度試験が可能なボス共試体による強度試験も可能です。

コア供試体を用いる場合、内部鉄筋を損傷させてしまう可能性があり注意する必要があります。
一方、ボス供試体はコンクリート表面に追加する形で成型されたコンクリートブロックであるため、構造物のコンクリートや内部鉄筋を損傷させることなく強度試験を行うことができます。
また、ボス供試体は構造物の一部として施工されるため、構造物コンクリートの一部を抜き取るコア供試体による強度試験と同様の結果を得ることができます。
これらのことから、国土交通省地方整備局による橋梁工事では、より安全で利便性の高いボス供試体を用いた強度試験を行っています。